2013/11/07

Royal Oakストリングクリーナー


ラーセン社から出ているロイヤルオーク・ストリングクリーナーを試してみました。
ロイヤルオーク ストリングクリーナー


ストリングクリーナーといえばギター用が多数あるようですが、ヴァイオリン用は非常に少ないですね。ヴァイオリンの場合、汗や手垢だけでなく松脂も落とす必要があるのでギター用では代替になりません。このようなヴァイオリン専用のクリーナーを選択すべきでしょう。





ヴァイオリンのクリーナーというとヒルオイルやリリックといったニス用クリーナーを思い浮かべますが、これらには油分や有機溶剤や研磨剤が含まれており、これで弦を拭いてしまうと芯材を劣化させたり、残留分が弓に付着して毛に松脂が乗らなくなる恐れがあります。


対してこのストリングクリーナーは"Solvent Free"と謳っている通り溶剤不使用であり、上記のトラブルに陥る危険性も低いものです。ちなみに蓋を開けるとほんのり洗濯洗剤の匂いがします。おそらくですが、このクリーナーは中性の界面活性剤溶液のようなものではないでしょうか。



使い方は、清潔な布にクリーナー液を染み込ませてそのまま弦を2〜3往復ほど軽く拭き取るだけです。徹底的に綺麗にするなら弦を外して拭いてもいいと思いますが、松脂や汗や手垢が付く場所は限られているので張ったままでも充分作業は可能です。
乾拭きで充分汚れが取れたつもりでも、クリーナーを使って拭くと驚くほど汚れが取れます。

ひと拭きでこんなに汚れが・・・


拭いた後の弦は特に濡れている感じは無く、新品の弦を触っているようなツルツルスベスベの感触です。見た限りでは成分が残留しているようには見えませんが、弓が触れる部分くらいは一応乾拭きしておいた方が無難でしょう。


芯材(ガット、ナイロン、スチール等)への影響は今のところ何とも言えません。メーカーもそれなりに試験しているでしょうし、そもそも弦は消耗品ですので即座に影響が出ないのであれば気にする必要は無さそうです。

道具・材料リスト

ロイヤルオーク・ストリングクリーナー ・・・・・・・・・1800円






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