2013/03/07

ヴァイオリンを壁に吊るす


ヴァイオリンを壁に吊るす方法をご紹介します。





1.用意するもの


①ヨート2個


これは長さ13mmの物です。なるべく小さい方が目立たなくてスマートな印象になるでしょう。





②ステンレスワイヤー


ワイヤー径1mm、長さ600mm。東急ハンズのDIYコーナーに売っています(むしろハンズ以外で見たことがありません)。



ワイヤーの端はこのように輪が作られています。要するに玉掛けロープの小さい版といったところでしょうか。




2.作業方法


①まずは取り付ける場所を決めます。
ネジ穴を開けることになるので石膏ボードの壁はやめておいたほうがいいでしょう。

最も良い取り付け場所は壁の上の方にある↓このような部分です。



高さといい材質(木、合成樹脂)といい申し分ないです。


また、あまり人が通るところに取り付けるのもお勧めできません。普段気をつけていても何かの拍子にぶつけたりしてしまいます。

お勧めはローボードやテレビ台の上の壁です。ここなら真下を人が通ることも無いですし、目線も行きやすいですよね。



②取り付け場所が決まったらヨート2個を同じ高さに挿します。

この2個のヨートの間隔でヴァイオリンの横位置と高さが決まってしまうのでよく考えて位置を決めた方がいいです。私はよく考えないで挿した結果、2回も穴を開け直すはめになりました。最終的に私の場合はヨートの間隔58cmになりました。



2個のヨートにステンレスワイヤーの輪をそれぞれ架けます。

作業はこれで終わり。10分もかからないと思います。




③ヴァイオリンの渦巻き部をワイヤーに架けます。


どうでしょう、スマートに仕上がりましたか?



3.注意事項


日本のように温度や湿度の変化が激しい気候では、ヴァイオリンをケースの外に出しっぱなしにしておくことが必ずしも良いことばかりではなく、場合によっては楽器に深刻なダメージを与える場合もあります。

木が乾ききっていない新作楽器は急激な乾燥によって木材にヒビが入ることもありえますし、木材やニカワが弱った古い楽器ではネックが極端に下がったり板が剥がれてしまうこともありえます。
また、木材が慣れた健康状態の良い楽器であっても、直射日光やエアコンの風が当たるところに吊るすなどもってのほかです。
もちろん、ぶつけたり落下させたりといった危険性もゼロではありません。

ケースの外に出しておくことのメリットもありますが、このような危険性も認識した上で細心の注意を払うようにしてください。






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