2013/09/14

ホワイトヴァイオリン購入


ホワイトヴァイオリンのセットアップ 目次


いろいろとヴァイオリンをいじってみたいという思いはありながら、いくら安物とはいえ20年以上付き合いのあるヴァイオリンをいじるのは結構精神的ハードルが高いものです。


それならば、とことんいじれるヴァイオリンをもう1台用意すれば良いのではと思い立ちました。
もう1台用意するにもいくつか選択肢があります。





①完成品を購入する
ちゃんとしたメーカーのものであれば最低限の調整はされており、弾くという目的であれば当然のことながらこれが一番です。しかし、完成品であるからこそ、いじるとなるとハードルは高くなるように思えます。費用面でも最低限「楽器」と呼べるものが欲しければ10万はかける必要があるでしょう。


②ホワイトヴァイオリンを購入する
組立が終わってニスを塗っていない状態の半製品をホワイトヴァイオリンと呼びます。Yahooや楽天等のショッピングサイトやオークションで入手可能です。その多くは一点モノですので、写真越しではありますが木材の状態や組み立ての精度をある程度は確認することができます。値段は木材の質・組立の精度・付属品の有無により2万~7万といったところでしょうか。


③ヴァイオリン製作キットを購入する
こちらも状態はホワイトヴァイオリンと似たようなもので、多くの場合パーフリング埋め込みやネック取付といった工程を要するものです。殆どはメーカーでパッケージ化されており、オークション以外では購入する個体の写真を見られることはまずありません。そのため、写真と全然違うものが届いたなんてこともあり得るわけです。ネットで数々の写真を見る限り木材の質は並以下がほぼ全てです。ただ、その分安く手に入るというのも特徴で、どのキットも大体フィッティング付きで1万~3万程度に収まっているようです。


④材料から自作する
本当の意味で「自分だけのヴァイオリン」に仕上げるならばこれ以外の選択肢は無いでしょう。当然難易度も高く、初めから良いものが作れるとは思わない方がいいでしょう。また、材料以外にも専用工具や副材料を全て揃える必要があるので費用も下手すると同程度の完成品より高くつくこともあり得ます。





と、それぞれ長所短所がありますが、悩んだ挙句②のホワイトヴァイオリンを購入することにしました。


そして届いたのがこちら。







購入したホワイトヴァイオリン。ケース付き。

表板の木目は適度な細かさ。

裏板は綺麗な杢が浮き出ている。塗装後が楽しみ。

側板も恐らく裏板と同じ材を使用。

ペグボックスは荒く彫られているので丁寧に仕上げ要。

サドルの付き方がちょっと変!?やり直さねば・・・


いくつか気になるところはあるものの、自分で修正できる範囲ですし、その作業もまた楽しみです。





寸法も気になったので実際に測ってみました。

 ボディ長(裏板のボタン付根から最下部):355mm
 ネック長(ナット位置からボディとの接合部まで):130mm
 ストップ長(ボディとの接合部から駒位置まで):195mm
 アッパーバウツ(ボディ上部の幅):166mm
 ミドルバウツ(ボディくびれ部の幅):110mm
 ロアーバウツ(ボディ下部の幅):205mm
 側板の幅:30mm

完璧といっても良いほどの標準寸法でした。




次回からこのヴァイオリンのセットアップをレポートします。

長年親しんだヴァイオリンと並んで一枚






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