ホワイトヴァイオリンのセットアップ 目次 |
先日購入したホワイトヴァイオリンで作業開始です。
一応組立が完了しているとはいえ、やはり箱の中身が気になるので、表板を剥がしてみることにしました。
ヴァイオリンは膠という天然の接着剤(言うなればコラーゲン)で接着されています。膠は非常に強力な接着力を持ちながら、水分と熱を加えると柔らかくなるという性質を持っています。この性質を利用して表板の接着を剥がすことができます。
貼りあわせ部分に筆で水を浸み込ませ、ドライヤーを使って温めていきます。ホワイトヴァイオリンなのでどこから剥がし始めても大して変わらないのですが、ブロックから離れていて且つ目立ちにくいロアーバウツ左側から始めました。
一箇所剥がれ始めたらブロックまでは簡単に進みます。
ここからが最初の難関 |
ここまでカッターナイフを使って進めてきましたが、刃の方向がぶれると板に傷がついてしまうので(水分でふやけているので繊維が弱くなっている)途中からパテ塗り用のヘラを使って作業しました。
ダイソーで購入。意外と使えます。 |
全部で6か所あるブロック(上下1つずつ、C部端4つ)は水分も熱もなかなか伝わりにくいので、慎重に根気強くやる必要があります。力任せに剥がそうとすると接着面ではなく表板の繊維が剥がれてしまいます。中でも最難関は上部ブロックでしょう。ここはブロックとの接着面だけではなくネックとのコの字形の接着面もあり、なおかつネックの脇からヘラを入れなければいけないのです。私はここだけで1時間以上かかりましたがなんとか傷つけずに剥がすことができました。
そして表板をオープンした状態がこちら。思っていたよりちゃんと作ってあります。
開けたはいいものの、あまりやること無い気がしますが、そこはまた次回お送りします・・・
道具・材料リスト
パテ塗りヘラ ・・・・・・・・ 105円
カッターナイフ
ヘアドライヤー
カッターナイフ
ヘアドライヤー
3 件のコメント:
始めて拝見しました。私も3/4のバイオリンの表板を外そうとしていますが、
指板も膠で接着されてますよね?
これも同様の方法で剥がせますか?
ねもねも様
コメントありがとうございます。
私は指板剥がしはやったことは無いのですが、膠で接着されているので、基本的には同じやり方での作業になるはずです。
ただ、指板は表板と比べ厚く硬いので、熱が伝わりにくいのと、ナイフを差し込む隙間が作りにくく、かなり難航するものと思われます。
ちなみに表板剥がしは、ニスが弱っている顎当て付近か右肩から始めるとやりやすいようです。この記事では新品の白木ヴァイオリンなので、どこから初めても同じでしたが。
いずれにしてもかなり大変な作業ですが健闘を祈ります。
返信ありがとうございました。
楽器屋に依頼しようかと思いましたが、研究用に買った3/4のバイオリンなので
とりあえずやってみようと思います。
壊してしまっても5000円なんであきらめがつきます。
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