年季の入ったWolfの肩当て |
金属製ですがそれほど重量も無く、フィット具合の調整もしやすく気に入っていたのですが、ここ10年近く使用せずに放置していたら、脚ゴムが劣化して溶けてしまいました。
とても使う気になれないベトベトボロボロ具合 |
その他の部分も多少劣化しているようですが、使用上問題は無さそうですので、脚ゴムだけ交換して使える状態にしてみます。
まずはこの溶けたゴムを取り除かなければいけません。
ゴムを取り除くのに最も効果的なのは灯油らしいです。しかし、これしきのゴムを取り除くためだけに灯油を買う気もしなかったのでアルコールをつけてみたり、石けん水で磨いてみたりしましたが、結局力技でなんとかしました。これでもかというほど劣化していたのが逆に功を奏した気がします。
なんだかんだできれいになりました。 |
交換用のゴムは純正の飴ゴムでも良いのですが、今回は市販のシリコンゴムチューブを使うことにしました。
内径6mm、外径8mmのシリコンチューブ 東急ハンズで購入、437円/m |
チューブは切らずにそのまま押し込みます。
やっとの思いで1箇所完成 |
写真のように奥までチューブを押し込んだら2ミリ程度残してハサミで切り落とします。
これでやっと1か所完成です。残り3箇所も同じように作業します。既に指が痛いです。
そして、すべて完成したのがこちら。
生まれ変わったWolf肩当て |
見事に生まれ変わりました。一番上の写真と見比べてみてください。
シリコンゴムを使うことでヴァイオリンの高周波成分に何らかの影響があると思いますが、交換前の飴ゴムで使用していないのでどのように変化するかは分かりません。
また、その粘り気の無さからすぐにヴァイオリンから肩当てが外れてしまうのではないかと心配していましたが、このWolfの肩当てに関しては脚のバネがしっかりしているのでしっかり固定されているようです。
思いのほか力を使う作業でしたが、やってよかったです。
余談ですが、このウルフは高さのある肩当てを探している人におススメです。私はしばらくKUNの肩当てを使っていて問題無いつもりでしたが、久々にWolfを使ってみたら持ちやすさが段違いで演奏に集中できました。ちなみに上の写真でほぼ最低の高さです。一杯まで伸ばすとこれより5cm程度高くすることも可能です。
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