2014/01/27

ニスの下地処理


ホワイトヴァイオリンのセットアップ 目次


さて、これからホワイトヴァイオリンにニスを塗るわけですが、見栄え良く仕上げるためには下地を丁寧に作り込むことが重要になってきます。
どんなに厚塗りに見えるニスでも実際の厚さはせいぜい0.1mm程度です。そのため下地の些細な凹凸がほぼそのままニスの表面に反映されると言っても良いでしょう。


下地処理前の状態




ここまでの作業で、見て判るレベルの凹凸は既にサンディングで消えています。しかしミクロレベルで見ると、これは繊維が押さえつけられて寝ている状態なのです。ここにいきなり塗装すると寝ている繊維が塗料を吸って起き上がってしまい、凹凸が発生することでムラの原因となります。



平滑仕上げ

ということで、まずはこの寝ている繊維を取り除かなければいけません。そのために、全体をごく薄い膠水で湿らせます。繊維を立たせることが目的なので単なる水でももちろん良いのですが、膠水を使うと毛羽立った繊維が固まるため削りやすくなるという利点があります。また、膠により木材の導管をある程度塞ぐことができ、下地の平滑度が更に増します。

膠水はごく薄いものを塗ります。接着用より4倍程度に薄めた位が丁度良さそうです。


膠水を塗った直後。湿っています


完全に乾いてから触ってみるとスベスベだった下地がザラザラになります。これを#1000のサンドペーパーで削り取るわけです。ここで力を入れすぎてしまうとまた繊維が潰れて寝てしまい元の木阿弥ですので、軽く撫でるようにサンディングするのがポイントです。

見た目は膠水塗布前と変わりませんが、表面はザラザラです


サンディングが終わったら刷毛やクロスを使って削りカスを綺麗に落とします。




更なる平滑化

次はここにリンシードオイルを塗布します。リンシードオイルは酸化して乾燥固化する性質があり、被膜を作ることで木の導管を埋めて平滑度を高めることができます。また、この後オイルニスを塗る予定ですが、ニスの定着の為にも良いみたいです。

木材に油を塗ると内部まで浸透していきそうな気がしますが、リンシードオイルに関してはそのようなことは無く、表面に留まって膜を形成するようです。


こちらは乾燥するのに2~3日かかります。完全に乾燥したら再び#1000~1500のペーパーでサンディングします。


リンシードオイルを塗って磨いた状態


これで表面はかなりスベスベの状態になり、メープルの杢が一層際立ちます。
この後のニス塗りが楽しみです。



道具・材料リスト


 粒膠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 500円
 リンシードオイル ・・・・・・・・ 330円
 刷毛 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 450円
 サンドペーパー ・・・・・・・・ 538円






1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

こんにちは。
ブログ拝見させていただきました。
バイオリン修理を自分でしてみようと考えているものです。
粒膠はどこで購入されましたか?
ホームセンターを数件回ったのですが、なかなか見つからなくて困っております。