2013/11/02

内面仕上げ


ホワイトヴァイオリンのセットアップ 目次


ホワイトヴァイオリンの内側は木の繊維が毛羽立っていたので、すべすべになるまでサンドペーパーで均しました。


内側は空気に振動を伝えるところでもあるので、毛羽立っていると僅かではありますが振動が吸収されてしまいます。また毛羽立った面に魂柱を立てることで振動の伝達が悪くなり、楽器のレスポンスが低下すると思われます。







側板がブロックから浮いている箇所があったので接着し直します。

ネック付け根部のブロックから側板が浮いている

特にネック付け根周辺に弱い箇所があると後々ネック下がりの要因にもなるので、しっかりと作り込む必要があります。


板の接着には膠を使います。
粒状の膠


粒状の膠を水に浸して2〜3時間ほどふやかします。分量は粒膠が小さじ1に対して水が大さじ2程度です。
ふやけて膨張した膠


そしてこれを湯煎で60~70℃程度まで温めます。膠は直接火にかけたりして温めすぎると接着力が低下します。かといって温度が低すぎてもすぐに固まってしまい、繊維の奥深くまで膠液が浸透しないのです。そのため温度管理がとても重要です。
湯煎すると完全に溶けます

膠をゆっくり湯煎している間に接着する箇所をドライヤーを使って温めます。膠を適温に仕上げても冷えた接着面に流し込むとすぐに硬化してしまい、奥まで膠が浸透しません。


充分に接着箇所が温まったら筆を使って膠液を隙間に浸み込ませていき、クランプで固定します。
接着箇所をクランプで固定


膠が完全に固着するには最低でも3〜4時間かかります。焦らずに半日放置するぐらいの気持ちがいいでしょう。
接着完了




ついでに魂柱を立てる場所をマーキングしておきます。

魂柱の位置は駒の右足の後方2mm程度の位置が標準です。つまり、表板を裏返した状態で見ると左側F字孔の切欠きから3~4mm程度後方になります。横位置は駒の足の幅にもよるのですが、あくまでも目安をマーキングするのが目的なので、表板の中心線(合わせ目)を挟んでバスバーと対称の位置と考えて良いでしょう。この位置に直径6mmの円を描きます。

魂柱の位置をマーキング

意外と作りが良かったので、内部の仕上げはこんなところでしょうか。




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