2013/06/17

OTTO MUSICA チタンアジャスター


OTTO MUSICAから発売されたチタン製のE線アジャスターを試してみました。

OTTO MUSICA チタンアジャスター




特徴

チタンは通常のアジャスターに使われているニッケルや真鍮といった金属より軽く強いという特徴があります。ただ、手に持ってみた感じでは「うーん・・・軽いかな?」といったレベルです。
ということで、実際に重さを量ってみると、2グラム。比較のため形状がよく似たGoetzのアジャスターを量ってみたら3グラムでした。
チタンアジャスター 重さ2グラム
真鍮アジャスター 重さ3グラム


楽器に取付

Goetzのアジャスターと同じような形状に見えますが、実際にテールピースに取り付けてみると寸法がかなり違うことに気付きます。GoetzやWittnerのアジャスターでは調弦幅をフルに使えたのですが、このチタンアジャスターはネジを緩めるとアームが切り欠きの先端に当たってしまい、それ以上緩めることが出来ませんでした。このままでは調弦幅が非常に狭くなってしまうので、応急処置として切り欠きを少し削って延長し、さらにテールピースの厚さを少し削ったら多少ましになりました。
ネジを緩めるとアームが切り欠きの先端に当たってしまう。
また、実際にネジを回してみて感じたのですが、GoetzやWittnerのアジャスターに比べネジの精度が悪いです。グリスを馴染ませても、ネジを回した時のゴリゴリ感が消えませんでした。チタン製ということで加工が難しいのでしょうか。改善を期待したいところです。


良い点としては、Goetzと同じく弦がテールピースのフレットに乗る(4本のテールピース側の弦長が揃う)ことと、アームの角が尖っていないので、弦の保護のために削る等の加工が不要なことです。



音への影響

アジャスターを交換したことによる音の変化を期待していましたが、正直よく違いがわかりませんでした。梅雨時で楽器自体の鳴りが悪いこともありますし、テールピースが重いローズウッドなので1グラム程度軽くなったところで大して変わらないのでしょうね。テールピースが柘植などの軽い素材であればもっと分かるのではないでしょうか。
使い勝手も含めてしばらく様子を見てみようと思います。




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